今回のテーマは肩幅です。
肩幅に捉えた方は基本的なイメージとしては性差があり、男性に対してはたくましいイメージがある一方、女性では張り出して気になるような方もいるのではないかと思います。
今回はそのような性差に問わず、過剰に育ててしまった肩幅に関する問題とその肩幅が拡がってしまうメカニズムに関して解説いたします。
まず肩幅が育つメカニズムに関してですが、これは元々生まれつきの骨格の問題ではなく鎖骨の先端をどれだけ横に張り出すかによって決まってます。また鎖骨を張り出した状態で胸を張るようにすることで肩幅と胸板が厚いような状態のフォルムになります。それがたくましい身体と一般的に言われる状態になるかと思います。それはそれで問題があるのですが、後ほど解説いたします。
もう一度となりますが、肩幅を規定する上で重要になるのは「鎖骨」です。
少し難しい話のように聞こえるかもしれませんが、
鎖骨は基本的に
◯上方に約30°(図の斜線)、後方に30°の方向に伸びています。
しかし、張り出した肩では
✕水平に近づき(図の底辺)、本来の位置より鎖骨は前方に位置します。
前から見たイメージとなりますが、図で表すとこのような形となり、底辺と斜線は同じ長さの二等辺三角形ですが、右側の先端の張り出し具合は赤矢印のように異なってきます。それが肩の張り出しに繋がっているのです…。肩はなで肩に近づくと外に張り出しているようなフォルムとなります。
しかし、鎖骨がただ水平に近づくだけでは、なで肩になってしまうので、そこから胸を張ることによって引き上げているため、なで肩に見えないようにしているのです。
少しややこしいかと思いますが、このようなイメージの上で、動画をご覧いただけると理解しやすいかと思います。下記の動画をご覧ください。
動作の後には、それによる身体への弊害について解説していきますので、興味がある方は引き続き、ご覧ください。
どうだったでしょうか?鎖骨の角度を前方&下方に調整して胸を張っていると肩幅が広く見える。そのイメージはついたでしょうか?
では、このような肩幅では、どのようなカラダのトラブルが引き起こされるのでしょうか?
育った肩幅でのトラブルとしては以下のようなものが挙げられます。
◉首が張りやすい
◉鎖骨と肋骨が近づくことで、しびれや鎖骨の下が痛みやすい
◉身体が捻りにくい
◉上を見にくい
◉横向きで寝ていると肩に圧迫感を感じる
◉横向きで寝ていて枕が低いと寝違えしやすい
◉手を横に開くと突っ張り感を感じやすい
上記のような症状が肩幅が広い人が感じやすい症状となります。実際に体感してみたい方は肩幅を拡げる姿勢を取ってみた上で上記の動きをしてみてもらえればと思います。比較してみると実感できるかと思います。
上記のような症状がある方は鎖骨の位置不良が生じているかもしれませんので、ぜひ一度見直してみてもらえればと思います。逆に肩幅が狭すぎることで問題が生じている方もいますので、その方にとっては上記のような意識をすることで動きがスムーズになる方もいるかと思います。
また鎖骨の位置調整を行うためには胸鎖関節、肩鎖関節の言われる鎖骨の根本側の関節と外側の関節の部分で回旋する動きが出て初めて可能となります。自身でうまく調整出来ず、お悩みの方は当サロンにご相談ください。
自身のタイプに合わせて見直していくことが大切となります。ぜひ参考にして自身の肩幅について再考してみてください。
その他にも、さまざま発信をしておりますので、ぜひご覧ください。
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