ランドセル選び…お子さんを持つ親にとって、多くの種類があって迷いの種かと思います。
自身の長女は現在、年長組でランドセルを選ぶ機会があり、ランドセルを選んだ視点について、皆さんにもお届けしたいと思い、記事を作成することとしました。
小学校生活6年間を共に歩むものだから、いち理学療法士としてカラダを壊さないようなランドセル選びをしてほしいと願っています。今回はスポーツウェアアドバイザーとして活動する中で、ランドセル選びと背負い方で大切にしているポイントについてお伝えしたいと思います。
☝️こんな方にオススメの記事です☝️
- すでにランドセルを買われた方☞これからの小学校生活で背負う際の注意点を知ろう!
- これからランドセル購入される方☞購入時の選択の参考として!
- もう長くランドセルを背負っているよという方☞我が子の背負い方のチェックとして!
一般的なランドセルの選び方
ランドセルを選ぶ基準として一般的に言われているのは下記のような項目となります。
- サイズ感:子どもの身長と体格に合ったサイズ
- フィット感:背中にしっかりフィットしているか
- 重さ:小さな子には軽量なものがオススメ
- 素材:本革か合成皮革か
- デザインと色:子どもが気に入ったものか
- 収納と機能性:収納スペースが充実しているか
- 安全性:ひもやバックルはしっかりしたものか
- 価格:予算に応じたものを
- ブランドと評判:品質保証などの有無
上記のようなものが選択基準とされていますが…
多くの方は予算内で、親が気に入ったデザインなどのブランドのお店に連れて行って、その中から子どもが気に入ったデザインを選択しているのが現状ではないでしょうか?
ですが、お子さんが6年間を背負うランドセル…
あなたは背負いにくいカバンを6年間も使い続けられますか?
もしかしたら、お子さんもそう感じているかもしれません…
なので、少しでもカラダを大切にできるランドセルの選び方と背負い方を本コラムで学びましょう!
Recovery salon iloのスタッフがオススメするランドセルの選び方
1️⃣フォルムと伸びやすさ
左図のように前後の幅が広いものは容量が大きいため、一見使い勝手が良いように感じますが、荷物が中で動いてしまったり、重さの重心が背中から離れた位置に発生してしまうので、カラダを後ろに引っ張ってしまう力が発生するために、子どもへのストレスが大きくなると考えています。
また素材の伸縮性がある場合は経年劣化で、さらに後ろに引っ張るストレスが増すため注意が必要です!
2️⃣荷重のかかり方
二つ目のポイントは荷重のかかり方です。
少々、見極めが難しいですが、ランドセルを背負った時にこのように垂直に近い形で重みがかかっているかを重要視しています。
フォルムに似ていますが、ランドセルを背負った時にランドセルがカラダと平行に重さがかかると良いですが、皮革の重さのバランスによって後ろに引かれるような力が発生するものは要注意と考えています。
Recovery salon iloのスタッフがオススメするランドセル背負い方
1️⃣ベルトの長さ
A .長過ぎる場合
ベルト部分が長過ぎるとランドセルの下の部分が骨盤を後ろから押し付けるようになってしまいます。
骨盤の動きが制限されると股関節の可動域が制限されて、歩幅が狭い子どもになりやすくなる可能性があります。また、その状況で歩き続けていると膝関節が緩くなりやすいかと思います。
お子さんの歩幅や膝の緩みが気になる人はベルトの長さを見直してみましょう!
B .短過ぎる場合
今度はベルトが短い場合ですが、図のようにランドセルの取っ手の部分が首の後ろ側に当たることで首の詰まりなどが発生しやすくなるかと思います。
お子さんが肩こりや頭痛などを症状を訴えるような場合は、ぜひ一度見直してみてください!
2️⃣紐を当てる位置
A .肩の付け根に寄り過ぎる場合
紐が当たる位置が肩の付け根寄りになっている場合は肋骨の動きを妨げ、呼吸がしにくくなってしまいやすいかと思います。
影響はなかなか分かりにくいかと思いますが、ご自身でリュックをお持ちであれば一度、紐を根元に持ってきた場合と外寄りにした場合で深呼吸を比較してみてください。根元側で呼吸がしにくいことを実感できるかと思います!
リュックではありませんが、チェストストラップを強く締めた場合も同様のような状態になるので注意です!
B .肩先により過ぎる場合
肩先で背負っている場合は左図のようになってしまいます。過剰な胸張り姿勢が強制されるため、歩くときに重心位置が後ろ寄りになってしまうため、歩くスピードが遅くなってしまう可能性があります。
ランドセルの紐の取り付け位置の影響もありますが、紐を当てる位置は要注意です!
ランドセル着用時の姿勢のチェックポイント
1️⃣お腹の出っ張り具合
姿勢のチェックとして非常に重要なポイントはお腹の出っ張り具合です。
このような姿勢を続けていると体幹機能は明らかに低下してしまいます。このような姿勢をとり続けてきたことによって、さまざまなところに痛みを抱えてしまっている子は多いので、絶対に見逃さないようにしましょう!
◉お子さん自身の身体機能低下の場合
◉ランドセルの位置が上過ぎて下の部分で腰骨を押し出す場合
誘引は様々ですが、上記のような場合は専門家に相談することをオススメします!
2️⃣骨盤の押し出され具合
このような姿勢になるのはランドセルのフォルムが前後に広過ぎる場合やベルトが長くてランドセルの下の部分によって骨盤が押し出されるような場合です。
このような状況を続けていると、ももの前にある大腿四頭筋が持続的に伸張されてしまうため、ももの前や外側の筋肉が過剰に発達してしまう可能性があるかと思います!
3️⃣肩の後ろに引かれ具合
このようなケースはランドセルが小さくなってしまった場合、だらしなくランドセルを背負う癖がついてしまった場合、過剰に肩甲骨を寄せて姿勢を作っている場合に多いかと思います。
このような姿勢の場合は腕にいく神経が圧迫されやすいため、手に力が入りにくくなってしまう可能性があるため、気をつけるべき姿勢かと思います!
またこのような姿勢で下を向くと首の後ろ側の筋肉が張りやすいです。下を向くのが辛く感じる方はご自身の背負い方も見直してみては。
☝️理想的なランドセルの背負い姿勢☝️
上記のような形でキレイにランドセルが垂直に荷重がかかることが重要です。
腰が反ったり、骨盤が前に出ないような姿勢が理想的かと思います。また姿勢を良くしようと肩甲骨を寄せ過ぎるとエラーに繋がりやすいので姿勢を良くし過ぎる意識も要注意です。
まとめ
個人の視点となりますが…
ランドセルの選び方
- 前後の幅は薄いものを選びましょう!
- 伸縮性があると形態が変化してしまうため素材は大切にしましょう!
- (荷重感の見極め)
ランドセルの背負い方
- ベルトの長さ:腰でもなく、骨盤寄りでもなく、腸骨稜に当たる高さに!
- 紐を当てる位置:呼吸にしにくさと胸の張り具合に注意しましょう!
上記の両方に注意してもらい、小学校生活の6年間でカラダの不調がないように、成長に合わせて良い背負い方になるようにしていきましょう!
まだ、自身で判断が難しいからこそ、親側の姿勢チェックは大切です。健康でいられるようにぜひこのコラムを参考に親子でランドセルについて再検討してみてください✨